・長く売れない経験から試行錯誤を経て社内トップ営業を達成
・部署異動後コールセンター管理職に最短で昇進
を経験した筆者が何を意識してトークしていたかをお話ししてきます。
目次
- 伝わりやすい話し方の3つのポイント
営業のお仕事をされている方やこれから営業のスキルが必要になる方はどうやって話せばいいのかわからない。
一生懸命話しているのに中々相手に伝わらないという方。
そんな方はまずこの3つのことを意識してみてください。
・相手の頭の中にある言葉で話す
・例を交えて話す
・話すスピードを相手に合わせる
相手の頭の中にある言葉で話す
まず基本的に話が伝わらない原因は自分と相手の頭の中にある言葉のズレが原因として考えられます。
例えば幼稚園の子供に話すときに
「このボールペンはインクの消耗率を50%削減できるので結果的にコストパフォーマンスが2倍になります!」
といっても伝わらないですよね。
じゃあなんて言えば伝わるでしょうか。
「このペンは他のものより長く使えるから、いいやつなんだよ!」
後者のほうが伝わると思いませんか?
少し極端な例だったかもしれませんが、こういうことみなさん経験したことがあるのではないでしょうか?
ビジネス用語、ビジネス英語、略語を多様されてよくわからなかった。
業界の専門用語を当然のように話されてよくわからなかった。
こういった経験をされたことがある方は多いと思います。
つまり、「相手の頭の中にある言葉で話す」というのは相手が理解できる語彙(単語)で話すということです。
相手の年齢・職業・性別・所属・服装・持ち物など色々な情報から相手が理解できるであろう言葉を使って話す意識を持ちましょう。
特に自社商品を営業する型がある場合は要注意です。
その型を覚えて、話すことに慣れてしまうと言葉が固定されがちなってしまいます。
型を持つなということではなく、相手に合わせて伝わる言葉で話せるようにしましょう。
話しているときに相手のリアクションを見てわかってなさそうだなと思ったら別の言葉で言い換えてみる練習をしましょう。
「相手の頭の中にある言葉」が使えたときは相手の反応が変わるはずです。
試すほど機会や時間がないという場合は、言い換え表現を何パターンか準備しておきましょう。
この意識を持つことで相手に伝わる確率が格段に上がります。
例を交えて話す
人はわかりにくい話をされたときに、自分の経験した「例」に置き換えられるとすぐに理解できます。
前述の「相手の頭の中にある言葉で話す」というものを「相手の経験した例で話す」ということですね。
例えばガソリンスタンドでオイル交換の営業をする際に
「オイル交換しないと燃費も悪くなりますし、車の劣化にもつながるので交換しませんか?」
と言っても「まだ普通に走ってるし問題ないよ」と必要性が伝わらなかったとします。
そこで、
「エアコンもフィルター掃除しないと電気代上がりますよね?しかも故障したら業者呼んでフィルター以外の大掃除でお金かかるのイメージです。」
と言えばエアコンはほとんどの家庭にあるもので、掃除の必要性も家電量販店でよく聞くので伝わる可能性は上がりますよね?
この人の話し方わかりやすいなと思う人を観察していると、例えが上手いと感じることが多いと思います。
こういった人は相手に伝わっていないなと思ったらすかさず、「例えば~」と自然に話し始めています。
これも最初は「例」のパターンをいくつか持っておいて、相手によって伝わりやすいものを出していくようにしましょう。
これを繰り返すうちにその場で例えることができるようになっていくので、業務のトーク内容の中で
例をいくつかパターンで用意して、練習してみましょう!
話すスピードを相手に合わせる
最後に話すスピードが合わずに伝わらないというケースです。
話すスピードにはかなり個人差があります。
そして大抵の営業マンは早口になりがちです。
かくいう筆者もお客様から早すぎてわからないからゆっくり話してと言われたことがあります。
もちろん相手も早口であれば問題ありませんが、人間にはその人のリズムがあるので、遅い人には伝わりずらくなります。
ここを相手のスピードに合わせるだけで、相手も心地よく聞いてくれやすく、
伝わりやすくなる上に、自分に合わせてくれている誠実な人。
話しやすくて好感の持てる人という印象を与えることができます。
人は自分のことしか考えない人にはなかなか好感が持てません。
そのため自分のリズムで自分本位に話すのではなく、相手に合わせて、
相手のことを考えながら話すことで相手に心理的にも内容的にも伝わりやすくなるのです。